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「スターリミルク」物語その1

 
■「スターリミルク」物語  シリーズその1


 

 

 

 

いつも飲んでいる缶ジュースや缶ビールの蓋に付いている「プルトップ」

 この「プルトップ」の大量生産に成功した人が、「スターリミルク」の開発者、ラルフ・スターリさんです。彼の開発により、今日、私達はジュースや缶ビールをいとも簡単に開けることができます。これは20世紀の偉大な発明のひとつと言われています。

 スターリさんは、アルミや自動車部品など金属関連の会社を30社ぐらい経営していました。自家用飛行機はもちろんのこと自家用飛行場まで持った、まさにアメリカンドリームを現実のものとした人です。

 では、どうやって「スターリミルク」というユニークな商品に巡り会ったのでしょうか。
 彼の事業化の苦労話と「スターリミルク」の開発の歴史を紐解いてみたいと思います。

 

 スターリさんは子供の頃から牛が大好きな少年でした。6歳から高校を卒業するまで毎日、牛2頭の乳搾りを続けていました。
そして大人になり結婚し、三女のメアリジョーが生まれたその日に、とうとう念願の自分の牧場を購入し、牛をはじめ多くの家畜を育てました。
 


その後、「人生はこだわることだ」と言い続けていたスターリさんはついに、彼が住んでいたオハイオ州でホルスタイン種牛を一番多く飼っている牧場主にもなりました。

 牛が大好きだったスターリ少年が、その後多くの事業を営みながら、乳牛から作られる「スターリミルク」に出会ったのは必然だったのかもしれません。(つづく)


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■「スターリミルク」物語  シリーズその2

 

 

「スターリミルク」の生みの親、ラルフ・スターリさんは1904年、明治37年生まれです。アメリカ合衆国は移民の国ですが、スターリ家も例外ではありません。

 初代スターリ家のジョセフ・スターリさんは30歳の時に、現在のフランス北東部のアルザス地方から、日本では江戸の末期である1836年に、奥さんや小さな子供たちと共に新大陸に夢を求めて渡ってきました。スターリさんはそのジョセフ・スターリさんから数えて五代目です。

 ラルフ・スターリさんは、生涯に3回結婚しています。最初の奥さん、ドロシーさんは、優秀でハンサムなスターリさんと恋に落ち、スターリさんが23歳のとき結婚しましたが79歳の時、奥さんに先立たれました。
 

 



スターリさんは再婚しますが、二人目の奥さんも病気で先立たれてしまいます。

 そしてなんと86歳のとき美人で聡明な判事であったキャサリン・ポーターさん(47歳)を生涯の伴侶として迎えました。この元気はやはり毎日「スターリミルク」を飲んでいたからのようです。

 アメリカでは自家用飛行機を所有する人はさほど珍しくありませんが、スターリさんは敷地内に自分の飛行場を持っている程のお金持ちであったから、それも若くて美人で聡明な奥さんを獲得する重要なキーポイントにもなっていたかも知れませんね。
つづく)

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■「スターリミルク」物語  シリーズその3




「スターリミルク」の生みの親であるラルフ・スターリさんは、生涯に渡り多くの事業に成功しました。でも最初から全て上手くいった訳ではありません。特に若い時には多くの苦労を味わい、挫折も経験しました。

 「人には仕えない、自分自身の会社を興す」と決めていたスターリさんが17歳になった時、自分で事業を始める決心をしました。

 スターリさんはある日、当時としては大金であった、250ドルを払って、金属メッキの会社を買収しました。これがスターリさんが興した最初の会社でした。

 事業を続ける傍ら、努力家のスターリさんは化学工学についても学びました。午前中は大学で授業を受け、午後は仕事に精を出し、そしてまた夜間に勉学に戻ると言う生活を4年間続けました。

 会社も軌道に乗り、23歳で結婚しましたが、不運にも結婚後まもなく結核を罹り1年間仕事ができなくなりました。病床からやっと抜けられたと思った25歳の時、今度は大恐慌が米国を襲いました。多くの会社が倒産し、銀行からの借り入れがストップする中、スターリさんの会社も例外ではありませんでした。彼の事業家としての夢も消えかかりました。

 しかし、幸いにも銀行はスターリさんの事業の将来性を見込んで融資を継続してくれました。その後、アルミニウム事業にも乗り出し、大成功を収めました。しかし、当時まだ27歳の若者だったスターリさんがプルトップ事業を軌道に乗せたり、「スターリミルク」事業を本格化できたのは、それから約30年も後のことです。(つづく)
  

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参照:Ingenuity In A Can: The Ralph Stolle Story