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免疫ってなんだろう? U


■ 免疫ってなんだろう? U

【Z】 免疫システムを強化する 

■1兆個もの抗体がつくられる

  免疫システムが正常に働いていれば、人間は健康で生きられるようにつくられています。外部から侵入した異物(抗原)に対し、これを識別し、抗体をつくる免疫反応を起こせる数は、生まれながらにしてなんと1兆個以上ももっているのです。
 1兆個もの異物ということになれば、私たちが人生のなかで出会うことのできるほとんどの種類を網羅することになります。つまり、免疫システムさえしっかり働いていれば、どんな異物が侵入しても、抗体をつくり、排除することができるように仕組まれているわけです。


■素早く正しく免疫システムを作動させるには

 かぜをひきやすい人、ひきにくい人の差は、ひとつにはかぜに対する遺伝子レベルの免疫システムが素早く働くかどうかの違いです。では、かぜをひきやすい遺伝子をもっている人はどんなに注意しても無駄なのでしょうか。そうではありません。遺伝子への情報伝達に大きな差をもたらすのは遺伝子の質というよりも、細胞内環境の問題だからです。細胞内の水が汚染されていたり、老化していた場合には、伝達速度は遅くなるので、いかに優秀な遺伝子をもっていても、粗悪な遺伝子をもっている人と結果的にはなんら変わりがなくなってしまいます。
 では、かぜのみならず、体に侵入した非自己物質や不要物質を素早く処理する免疫システムを正常働させるためには、どうしたらよいのでしようか。その具体的な方法論について、この章では検証してみましょう。





 

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【[】 未熟な赤ちゃんが汚染されないのはなぜ? 

 

■生後100日くらいは感染症にかからない赤ちゃん

 人の赤ちゃんは、無菌状態の母胎のなかで育ち、出産により外界に放り出されることから人生がはじまります。その外界は、屈強な大人でも病気になりかねないほどの病原菌やウイルスが数多く存在しています。誕生の第一声によって肺呼吸がはじまると、汚染された空気は否応なく赤ちゃんの無垢な肺に飛び込んできます。
 自然免疫である皮膚や粘膜の働きは未熟だし、抗体やリンパ球などの獲得免疫も非常に未熟。それこそ、ほとんど何ひとつの武器も持たないままに敵陣に飛び込んだようなものです。
 しかし、生後約100日くらいの間、赤ちゃんは感染症にはかかりません。弱々しくみえる赤ちゃんは、実は大人とたいして変わりのない免疫機構を獲得しているのです。

 


■お母さんからの抗体プレゼント

 

  実は、赤ちゃんはお母さんから2種類の抗体をプレゼントされます。ひとつはまだこの世に誕生しない胎内にいるときのプレゼントです。そしてもうひとつは、母乳をとおしてプレゼントされる抗体です。


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【\】 母子免疫からはじまった免疫強化の方法論 

 

■母乳には特定の細菌を攻撃する謎の物質がある

 こうしたお母さんへと伝えられる免疫の仕組みを母子免疫といいます。この母子免疫を最初に発見したのは、免疫の父ドイツのノーベル賞学者、ポール・エールリッヒでした。今からおよそ100年くらい前のことです。当時の医学は、まだ胎児の免疫獲得にまで研究が進んでいなかったため、彼が着目したのは母乳による免疫作用でした。
 母乳には特定の細菌を標的にし、ピンポイントで攻撃する謎の物質があることを発見したエールリッヒは、これを「魔法の弾丸」と呼びました。
 この弾丸が、赤ちゃんを外敵から守るためにキレ昧のよい薬のような役割をしていることをみつけたのです。
 その後、この弾丸こそが抗体と呼ばれるものであることが判明、エールリッヒは「免疫の父」と呼ばれるようになりました。

 


■老化によって低下した免疫力を母子免疫で応援

 

 人間には生まれながらにして抗体を約1兆個つくり出すだけの能力が備わっています。
 しかし、それは備わっているだけで、実際に稼働するためには、免疫システムが正常に稼働しなければなりません。免疫システムの未熟な赤ちゃんは、お母さんから抗体をもらい、自らの免疫システムが正常に稼働しはじめるまでの時間をしのぎます。
 ところが、大人になるにしたがって獲得していった免疫は、老化とともに弱体化していきます。すべての器官が老化によってその能力を低下させるように、免疫機構もまた、老化によってその能力を下降させ始めます。
 そこで、免疫機構が弱ってしまったお年寄りや、病気などによって弱体化した人に対し、母乳によって赤ちゃんに免疫力をプレゼントするのと同じように免疫力をプレゼントすることができないか、とエールリッヒは考えました。

 

 

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おわり

 以上 出展: 「免疫力パワーアップ 新・免疫ミルク」 株式会社アクア出版社承認した上掲載。

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